ポスター・セッションの活用方法について

日本経済学会2011年度秋季大会プログラム委員会

 

2008年度春季大会より、「学生会員」の資格を選択されている方の報告は原則としてすべてポスター・セッションに配置されております。報告者は研究成果をまとめたA0版用紙のポスターを掲示し、質問者に口頭で説明する機会が与えられます。

ポスター・セッションと一般報告とで優劣はない

 日本経済学会では「学生会員」による報告はすべてポスターですから、就職などの際に一般報告に比べて低く評価されることはありません。もちろん大会プログラムには、一般報告と同様に報告者氏名、報告論題等が明記されますので、学会報告実績として従来通り記載できます。

 さらに、ポスター・セッションには一般報告にはない、次のようなメリットがあります。

研究成果をより正確に発表でき、的確に評価してもらえる

ポスター・セッションでは一般参加者が時間をかけてポスターに書かれた研究内容を検討できます。一般報告では、ともすれば時間的な制約のために成果を十分に伝えられず、セッション参加者に中途半端な印象を持たれてしまう嫌いがあります。たとえば、一般報告では、重要だが難解な数式の展開を短時間スライドで説明しても、ほとんどの聴衆には理解されません。しかし、ポスター・セッションでは掲示と口頭説明によってこのような欠点を回避できます。意味のある研究成果ならばポスター・セッションでの報告によって、より多くの研究者に的確に評価してもらえます。

 より多くの研究者との意見交換が可能

 一般報告ではフロアからの質問時間はかなり制限されていますから、コメントをもらえる相手は討論者に事実上限られてしまいます。しかし、ポスター・セッションでは同じテーマに関心のある研究者から幅広く意見を聞いたり、討論したりすることが可能です。質問者としても、一般報告のフロアからでは聞きにくいことでも、ポスター・セッションでは個人的に聞けますから、より率直な意見交換や情報交換が可能と言えるでしょう。こうしたメリットが活かせるように、本学会では、他のセッションと重ならないポスター・セッション専用の時間枠を設定するほか、ポスターの掲示時間を長めに設定することで、参加者間の自由な研究交流を促します。

最後に、上記のようなポスター・セッションのメリットを活用するには、

研究成果をアピールできるポスターをしっかり準備することが大切

ポスター・セッションでの報告にはごまかしが効きません。研究成果をアピールできるポスターをしっかり準備すれば同じ分野の研究者からも高く評価され、就職などの面でも有利になるでしょう。学生会員の皆さんには是非、ポスター・セッションを活用していただきたいと思います。

なお当日会場において資料を配付するのは自由です。PCなどの電源はご用意しません。具体的な「ポスター・セッション会場の仕様」については,報告申込み開始日までに学会ホームページにおいて紹介予定です。ポスター・セッションについてのご質問の受付は,ホームページでの仕様紹介後に事務局にて受け付けます。

 

受付方法:E-mailのみ 

件名を「2011年度秋季大会ポスター・セッションについての質問」として下さい。

 

追加参考情報:ポスター準備のために

ポスター・セッションでは、報告概略をA0用紙1枚分のスペースを使って,設置ボードに展示していただきます.A0用紙のサイズは119cm×84cmです.報告概略をA0用紙1枚にまとめるか、A4やB4など、AOより小さい用紙を使うかどうかは報告者の自由です。

 これまでポスター・セッションに参加された先生方から、文字や図表が小さすぎるポスターがあったとの声が寄せられています。A0あるいはそれより小さい用紙を使ういずれの場合でも、文字や図表があまり小さくなりすぎないように注意してください。

 <A0用紙1枚にまとめる場合>

最も簡単な方法は、生協等の業者に依頼するなどして、予めA0用紙にプレゼン内容をプリント・アウトすることですが、それができない方に対策を2つご紹介します。

1) 予めA4用紙サイズで16ページ分プリントして、それを順番に貼り付ける。
2) A0用紙1枚をレイアウトとしてポスター原稿をパソコン上で作成し、それを分割印刷した後、改めて1枚に貼り合わせる。

1番目の方法については説明を必要としないと思います。2番目の方法については、インターネット上で各自いろいろと探し出すことができるかと思います(keyword例:分割印刷+latex)が、windows、mac osx、linuxのいずれでも、jpegやbitmap形式の画像ファイルを比較的簡単に分割印刷できるアプリケーション(フリーウェア)にPosteRazorがあります。

LaTeXを利用する場合には、Jonathan Marchin氏のa0posterというdocumentclassが利用可能です。Compileの結果はA4サイズで表示されますので、最終版作成前の準備段階でポスター確認のためには便利です。詳細については、たとえば奥村晴彦先生(三重大学)が主宰されているTeXWikiの「LaTeXでのPosterの作り方」が参考になると思います。

 Gimp (win、mac osx、linux)やGraphicConverter (mac osx)などの画像変換ソフトを使ってpdfやps形式のものをjpegやbitmap形式に変換した上で、上記のソフトを併用するといいでしょう。

分割印刷の方法についてはインターネット上で様々な情報を収集できます。

魅力あるポスターの展示をお待ちしております。